UNFOLD

夢十夜

夏目漱石

「こんな夢を見た」——その一行から始まる十の短い夢。百年待つと言い残して死ぬ女、仁王を彫り出す運慶、背負った子が自分の罪を言い当てる夜、悟れぬまま刃を握る侍。理屈で結ばれない像が次々に立ち上がり、読み終えたあとに不安だけが残る。夏目漱石が新聞に連載した連作で、一夜ずつ独立して読める。本文は青空文庫の新字新仮名版を収録している。