人間椅子
女流作家の佳子のもとに、差出人の分からない分厚い封筒が届く。中は原稿の形をした長い手紙だった。醜い容貌の椅子職人だという書き手は、自分が作った大型の安楽椅子の中に身を潜め、その椅子に腰かける人の重みと体温だけを頼りに生きてきたと語り出す。ホテルから邸宅へ、椅子とともに運ばれていく告白はやがて佳子自身へ近づく。江戸川乱歩の初期を代表する怪奇短編。本文は青空文庫の新字新仮名版を収録している。

女流作家の佳子のもとに、差出人の分からない分厚い封筒が届く。中は原稿の形をした長い手紙だった。醜い容貌の椅子職人だという書き手は、自分が作った大型の安楽椅子の中に身を潜め、その椅子に腰かける人の重みと体温だけを頼りに生きてきたと語り出す。ホテルから邸宅へ、椅子とともに運ばれていく告白はやがて佳子自身へ近づく。江戸川乱歩の初期を代表する怪奇短編。本文は青空文庫の新字新仮名版を収録している。