UNFOLD

夫婦善哉

織田作之助

大阪の天婦羅屋の娘・蝶子は、化粧品問屋の若旦那で妻子ある柳吉と駆け落ちする。柳吉は商才も甲斐性もなく、店を出しては潰し、金が入れば遊びに消える。蝶子は芸者に出、ヤトナに出、剃刀屋を開き、関東煮屋を開き、そのたびに柳吉の借金で振り出しに戻る。それでも二人は別れない。大阪の町と食べものの名を連ねながら、だらしない男と働き者の女の十数年を追い、法善寺の「めおとぜんざい」で終わる。織田作之助の出世作。本文は青空文庫の新字新仮名版を収録している。