UNFOLD
銀河鉄道の夜の表紙

銀河鉄道の夜

宮沢賢治

父が帰らず、母は病み、学校でも居場所のないジョバンニは、ケンタウル祭の夜、丘の上でひとり空を見上げる。気がつくと、銀河を走る軽便鉄道の座席にいた。向かいにはカムパネルラ。北十字、プリオシン海岸、鳥を捕る人、そしてサウザンクロス——乗客は次々に降りていき、二人だけが先へ運ばれる。「ほんとうの幸」とは何かを問い続けたまま、作者の死によって未完に終わった物語。原稿が失われた箇所は編者の印(〔…〕)のまま残している。本文は青空文庫の新字新仮名版(新潮文庫『新編 銀河鉄道の夜』が底本)を収録している。