UNFOLD
坊っちゃんの表紙

坊っちゃん

夏目漱石

親譲りの無鉄砲で、損ばかりしてきた江戸っ子の青年が、物理学校を出て四国の中学校へ数学教師として赴任する。着いた先で待っていたのは、生徒の悪ふざけと、狸・赤シャツ・野だいこ・山嵐と綽名を付けずにいられない同僚たちだった。曲がったことが我慢できない性分のまま、坊っちゃんはまっすぐにぶつかっていく。夏目漱石が『吾輩は猫である』の連載中に、わずかな日数で書き上げた中編で、一貫して江戸っ子の一人称で語られる。背後には、江戸の下町言葉で坊っちゃんを慕い続けた下女の清がいる。本文は青空文庫の新字新仮名版を、ルビを外して収録している。